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災害が起きたら、あかちゃんとの生活はどう変わる? 災害が起きたら、あかちゃんとの生活はどう変わる?

地震、津波、台風、大雨など、
様々な災害が起きる日本。
中でも、地震は前ぶれなく
急に起きるから、心配なママも多いよう。
あかちゃんと被災すると生活はどう変わるのか、
災害を経験したママたちの声から学び、
事前にイメージできるようにしておきましょう。

どんな地震が起きる?

1.直下型(阪神大震災、熊本地震など)

私たちが住んでいる地面の真下で発生。ゆれは短いが、すごい破壊力で多くの家が倒壊。被災範囲は局地的、震源が浅いと被害は甚大に。大火災の心配も。

2.プレート型(東日本大震災)

海底で発生。ゆれが長く、数分~数時間で大津波の危険も。

「地震の瞬間」、ママとあかちゃんはどうなる?

  • 室内のあらゆるものが空を飛び、凶器に
  • 建物が倒壊し、火事に
  • 津波が何度も押し寄せる
  • 大きな余震
  • マンションの高層階では中々揺れが収まらないことも
どんなに大きな地震でも、ゆれている時間は数秒~長くて数分。とはいえ、震度7はよくある地震とはケタ違いの猛烈なゆれで、「自分の意思では行動できない」と気象庁の震度表にも記されています。
大地震の瞬間、お部屋のあらゆるものが飛び、一歩も動けなかったママも。まずは自分と子どもの頭を守って安全を確保することが大切です。
  • 深夜1時半の地震、ゆれてる最中は立つことも、起き上がることも出来ず、ベッドに寝たまま、ジッと耐えていた。絶対動けない。
    発言者アイコン 熊本ママ
  • 真っ暗な中、寝ていた子どもとゆれが収まるのを待ったが、倒れてきたピアノや家具に囲まれ、身動きが取れない状態に。子どもを抱いてそこから脱出するのが大変だった。
    発言者アイコン 熊本ママ
  • 12階のマンションで被災。テレビの配線がちぎれて、5mほどすっ飛んで部屋の反対側に転がっていた
    発言者アイコン 熊本ママ
  • ベビーベッドにいた赤ちゃんは、すごいゆれに驚き、泣き叫んだが、よつんばいでも前に進めず、中々助けに行けなかった。
    発言者アイコン 東北ママ

「地震の後」、ママとあかちゃんはどうなる?

  • 大きな余震が続く
  • 水、食料に加え、電気水道ガスなどがストップ
  • 治安が悪化、デマが流れる
  • 衛生面が悪化
  • 子どものおむつかぶれ
  • トイレが大問題に
  • まだ放心状態
大きな地震の後は余震が続き、火災や道路が壊れる影響で、被災地周辺は完全に物流が途絶え、大混乱に。様々な商品が無くなり、乳幼児の離乳食やミルク、哺乳瓶などは入手困難に。
インフラが全て止まるので、トイレや洗濯・お風呂などにも入れず、衛生面が悪化。
状況の改善には時間がかかり、国や行政の助けもすぐには動けないといわれています。
  • 開いているスーパーの整理券を求めて毎朝早朝から数百人が並んでいた
    発言者アイコン 東北ママ
  • 停電になったので、信号がつかない道路、つながらない携帯、テレビもつかない。何の情報もなくパニックになった。
    発言者アイコン 東北ママ
  • 被災してからおしりふきもなく、水も出ない日が続き、子どものお尻が真っ赤にただれてしまい、とても大変でした涙
    発言者アイコン 東北ママ
  • ストレスで母乳が出なくなり、粉ミルクや哺乳瓶のソナエをしていなかったので、本当に困った
    発言者アイコン 東北ママ
  • 赤ちゃんの顔色が悪くなった。お風呂に入れず、湿疹が出来て痛くて泣いてかわいそうだった。断水で水も手に入らず、何もして空けられず、悲しかった
    発言者アイコン 熊本ママ

「あかちゃんと避難生活」、どんな風になるの?

  • 大きな余震が続く
  • 支援物資が届き始める場所も
  • スーパーなどが開き出す場所も
  • 怒りの感情が湧きだし、心と体の疲れがピークに
被災後は、自宅での生活が可能なら自宅で、そうでなければ実家や親せきの家、友人宅、ホテル、それ以外は避難所で生活することに。
あかちゃんとの避難生活では可能な限り在宅避難をしましょう。

1.避難所の場合

災害が発生し、自宅に留まることが危険な場合は、自治体が設置する指定避難所に避難します。学校の体育館や公民館などが災害時には避難所として一般人に開放されます。
大地震が起こったら、避難所には多くの人が殺到するため、どこに避難所があるかはあらかじめ確認しておき、できるだけ速やかに避難所に行くのがおすすめです。
避難所の生活の様子イラスト
多くの人が避難し、共同生活する避難所は、育児のための環境、設備の充実度としてはかなり厳しいのが実情ですが、災害時に避難所に行くことを考えているのであれば、飲料水や食料、着がえ、貴重品、日用品など、避難に必要な物を非常用リュックに用意しておきましょう。
非常用リュックは、①1日程度過ごせる必要最低限の物(一次避難用)②避難所へ長期避難する場合に必要な物(二次避難用)の2種類に分けて用意しておきましょう。
  • 何も準備していなかったので、うちの子には食べ物をあげられませんでした。避難所の隣のシートで食べ物を食べている子を見て、子どもがぐずり、「私が備えていれば…」と申し訳ない気持ちで一杯でした。
    発言者アイコン 東北ママ
  • 1000人近い人が避難しており、足も伸ばせない状態。辛かったのは寒さ。避難所には授乳やおむつ替えできる場所はなかった。
    発言者アイコン 東北ママ
  • 避難所に避難したとき、体育館などの床は固くて体が痛くなり、眠れない。エアーマットがあると全然違う。子どもが少しでも快適に過ごせるのでおススメ。
    発言者アイコン 熊本ママ

2.在宅避難の場合

「在宅避難」とは、地震や台風などの大規模災害が発生した際に、安全を確保した上で自宅待機すること。今まで災害時には、地域の指定避難所に一時避難することが通例でしたが、都市部では全ての人が避難できるスペースが確保できない場合も多く、最近では以下の3つの条件をクリアしている場合、自治体でも「在宅避難」を推奨しています。
【在宅避難の3つの条件】
・自宅の安全が確保されている
・生活に必要な備品が自宅に十分にある
・家具類の安全対策が行われている
在宅避難の様子イラスト
赤ちゃんや小さい子どもがいる場合、身の安全が確保でき、自宅が無事であれば、まずは避難所ではなく在宅避難を考えます。避難所は、プライバシーが無い集団生活。コロナ対策でさらに受け入れ人数が減っており、感染症予防の面、防犯面、赤ちゃんとママのストレス面からも在宅避難ができると安心です。
そのためにも、室内を安全にし、飲料水や食料品、簡易トイレなどを備蓄しておくことが非常に重要です。最近は、在宅避難をしていても支援物資の配布を避難所で受けることができますが、少ない物資に対し大行列ができるなどが予想されるため、自宅には十分な備蓄の用意をしておきましょう。
在宅避難を決断した場合でも、その後の余震などによる影響から自宅外への避難を余儀なくされることもあります。
【在宅避難のメリット&デメリット】
  • 住み慣れた家で安心して避難生活を送れる。
  • 在宅避難であれば他人からのストレスを感じることがない。
  • ペットも一緒にいられる。
  • 感染症のリスクが少ない。
  • トイレをはじめ人としての尊厳が守られる。
  • 最新情報の取得が困難に。
  • 支給物資の情報、救助活動の情報がタイムリーに入手困難。
  • 食料、飲み物の調達が困難になる。
  • 人との交流が少なくなり、相談相手がいない。
在宅避難のメリットデメリットと状況で判断しましょう。
  • 自宅避難の人たちに物資の支援はほとんどないです…女性もの、子どもの下着や衣類など、数少ない配布に行っても、赤ちゃん連れで何時間も並べず、結局手に入らない状態です
    発言者アイコン 東北ママ
  • 地震の停電を経験。オール電化なので、ミルクが作れなくなりました。こんな時の為にもっとたくさん知識つけとくべきだった。
    発言者アイコン 北海道ママ
  • 自宅の被害はほとんどなかったのですが、ミルクが無く、生後2カ月の赤ちゃんを背負って雪の中、5時間配給を待ちました。
    発言者アイコン 東北ママ
  • 電気は地震の5日後に復旧、水道はダメで、一週間お風呂に入れず赤ちゃんが限界に。ちなみに洗濯も出来ないので、服もずっと同じ。もしこ、下痢などになっていたらそれこそ替えがない状態でした。
    発言者アイコン 東北ママ