2.在宅避難の場合
「在宅避難」とは、地震や台風などの大規模災害が発生した際に、安全を確保した上で自宅待機すること。今まで災害時には、地域の指定避難所に一時避難することが通例でしたが、都市部では全ての人が避難できるスペースが確保できない場合も多く、最近では以下の3つの条件をクリアしている場合、自治体でも「在宅避難」を推奨しています。
【在宅避難の3つの条件】
・自宅の安全が確保されている
・生活に必要な備品が自宅に十分にある
・家具類の安全対策が行われている
赤ちゃんや小さい子どもがいる場合、身の安全が確保でき、自宅が無事であれば、まずは避難所ではなく在宅避難を考えます。避難所は、プライバシーが無い集団生活。コロナ対策でさらに受け入れ人数が減っており、感染症予防の面、防犯面、赤ちゃんとママのストレス面からも在宅避難ができると安心です。
そのためにも、室内を安全にし、飲料水や食料品、簡易トイレなどを備蓄しておくことが非常に重要です。最近は、在宅避難をしていても支援物資の配布を避難所で受けることができますが、少ない物資に対し大行列ができるなどが予想されるため、自宅には十分な備蓄の用意をしておきましょう。
在宅避難を決断した場合でも、その後の余震などによる影響から自宅外への避難を余儀なくされることもあります。
【在宅避難のメリット&デメリット】
- 住み慣れた家で安心して避難生活を送れる。
- 在宅避難であれば他人からのストレスを感じることがない。
- ペットも一緒にいられる。
- 感染症のリスクが少ない。
- トイレをはじめ人としての尊厳が守られる。
- 最新情報の取得が困難に。
- 支給物資の情報、救助活動の情報がタイムリーに入手困難。
- 食料、飲み物の調達が困難になる。
- 人との交流が少なくなり、相談相手がいない。
在宅避難のメリットデメリットと状況で判断しましょう。